もしも、あなたの手や指が痛くて使えないとき、日常生活にどのような支障があるでしょう。 字が書けない、パソコン操作がつらい、料理を作れない、仕事にならないなど、すぐにさまざまな困ることが想像できるでしょう。
つまり、手や指はあなたの生活を支える最も大切な器官といえます。
城内病院整形外科の手外科は、手や指のさまざまなケガや病気を治療によりその機能を再建する診療科です。
専門的な知識、確かな技術と豊富な経験を持った専門医が、患者様の手や指の障害(痛み、しびれ、ケガ、先天的な変形など)を診断・治療します。
手外科とは
手や指の病気やケガの診断・治療には、専門的な知識、確かな技術と豊富な経験を必要とします。
その理由は、主に以下の3点です。
- 手や指の構造には、関節、腱、筋肉、血管や神経が複雑に入り組んでいること。
- 軽微なケガでも痛みなどで不自由を感じるほど繊細な知覚を持っているため。
- たとえば「手首が痛む」という1つの症状に対して、他の器官と比べて痛みの原因となる疾患が多いこと。
手外科とは、「痛くて手が使えない」などの患者様の症状を、痛みなく手が使えて日常生活での支障をなくすために、専門的な知識、確かな技術と豊富な経験を持って、手や指の機能を再建する専門分野の診療科です。
手外科の対象疾患
対象部位は基本的には手首より先です。手の病気はたくさんあります。患者数が多く代表的な疾患を挙げます。
- ケガや事故による外傷(骨折・脱臼、腱断裂、靭帯損傷、指の切断など)
- 腱鞘炎
- 指や手の変形
- デュピュイトラン拘縮
- 母指CM関節症
- マレット指(変形)
- ばね指
- ドケルバン病
- 手根管症候群
- キーンベック病
- 変形性関節症
- リウマチによる手の障害
- 末梢神経損傷
- 障害(手のしびれや麻痺)
- 先天性異常
- 肘部管症候群
- ヘバーデン結節
保利喜英と手外科の歴史
城内病院の前理事長、保利喜英はマイクロサージャリー(顕微鏡を使った微小外科手術)の技術をもって昭和40年に世界で初めて切断指の再接着に成功した県立奈良医大整形外科のチームの一員でした。
この手術は世界に誇るべきものであり、日本の手外科が世界のトップレベルに評価されるようになりました。
保利喜英は、マイクロサージャリーによる切断指の再接着手術に代表される外傷を中心とした手外科に初期から携わり、技術の発展に寄与し、World Society for Reconstructive Microsurgery創立メンバーとなりました。
マイクロサージャリー(微小外科手術)について
マイクロサージャリーとは、顕微鏡を覗きながら特殊な器具を用いて行う微小外科手術のことです。
たとえば、切断指の再接着手術においては、切れた血管(0.5mm~2mm程)や神経を髪の毛よりもはるかに細い専用の糸で縫合する手術技術が要求されます。手外科の微細な手術には必須の技術です。
現在では、マイクロサージャリーの手術技術の進歩と器具の改良により、患者様にとって侵襲(体へのダメージ)がより少ない手術が可能になっています。
城内病院手外科で、手や指の治療を受けませんか
手や指は複雑な構造と繊細な知覚を有するため、治療や手術に確かな技術と豊富な経験が必要です。
また、手や指の1つの症状に対して考えうる疾患は多いため、原因となる疾患の特定が難しいケースもあります。
- 手が痛い、痺れる、こわばる。
- 指を動かしづらい。
- 指が変形して人前で出すのが恥ずかしい。
- 病院で治療を受けているが、なかなか治らない。
- 通っている病院では治せないといわれた。
上記のような症状がある方や現在受けている治療に不安がある方は、一度、専門的な知識、確かな技術と豊富な経験を持った城内病院を訪れてはいかがでしょう。