睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来
睡眠時無呼吸症候群の危険性について
睡眠時無呼吸症候群は、重症の場合、睡眠中に1分から2分近く息が止まることを一晩に何回も繰り返すことがある病気です。息止めを睡眠中に何回も繰り返し、いわば窒息状態になっています。
このため正常な睡眠が妨げられ、夜中に苦しくて何回も起き熟睡できないため、日中の睡眠不足が続いた状態となり、集中力が欠如します。特に、交通事故を起こす危険性が増し、車の運転などはとても危険です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係にあります。SASが存在するだけで正常の方に比べて、虚血性心疾患(心筋梗塞など)の合併は約3倍、脳血管疾患(脳梗塞など)は約4倍、交通事故発生率はなんと約7倍になると言われています。
どのようなかたがSASと疑われるか
- 肥満体型の方
- 家族に睡眠中に息が止まる、またはいびきが急に止まると指摘を受けた方
- 朝起きた時に眠った感じがしない方
- 日中眠くてしかたなく、仕事に集中できない方
- 車の運転中に集中力が薄れ、すぐに急に眠くなる方
- いびきがうるさく、夜間長く続く方
上記にあてはまる方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがあります。お気軽にご相談下さい。
睡眠時無呼吸症群(SAS)の検査について
問診において、軽度の睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、外来型簡易検査のパルスオキシメーター。
中度・重度の症状が疑われた場合、または外来型簡易検査のパルスオキシメーターにて治療方針が判断しにくい場合は1泊入院での終夜睡眠ポリグラフィー検査を行ないます。
パルスオキシメーターは、指先にセンサーを付けて酸素飽和度を測り、鼻の近くにつけたセンサーで呼吸が止まった状態・回数を記録します。
病院において機器の装着方法の指導を受けて、自宅で就寝前に装着して睡眠状態を測定します。翌朝、病院に機器を返却して頂き、患者様の睡眠時無呼吸症候群を解析します。
終夜睡眠ポリグラフィー検査は、寝ている間の脳波や眼球・筋肉の動きなどを測定するため、さまざまな電極やセンサーを患者様の全身に取り付けます。
8時間ほど眠っている間に、さまざまな睡眠障害を正確に診断するために必要なデータを採取します。
終夜睡眠ポリグラフィー検査は、睡眠障害に対する世界共通で確立した検査法です。睡眠時無呼吸症候群とよく似た症状の別の睡眠障害の病気と正確に区別することにも有効です。
(関連リンク)
終夜睡眠ポリグラフィー検査装置を導入しました
睡眠時無呼吸症候群の治療について
- 体重減量
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧など)の指導治療
- 口腔内装置(マウスピース)装着への推進→歯科紹介
- 持続式陽圧呼吸療法(CPAP)の導入・治療
上記のような指導・治療を城内病院では行います。
外来型簡易検査のパルスオキシメーター、あるいは終夜睡眠ポリグラフィー検査の結果、軽症のケースでは、生活指導とともにマウスピースの導入をおすすめします。
重度のケースにおいては、減量や生活習慣病の改善と鼻に装着したマスクが、夜間睡眠時に息が止まるのを感知して空気を送り込むことにより、夜間の息苦しさを改善し安眠に導く持続式陽圧呼吸療法(CPAP)の導入を城内病院にて行います。
CPAPに慣れていただくことが大事ですが、導入するとほとんどの患者様が、使ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきりとして昼間の眠気が軽くなり消えることが多いです。
(関連リンク)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)(1) 危険性とメカニズム
睡眠時無呼吸症候群(SAS)(2) なりやすい方・症状のセルフチェック
睡眠時無呼吸症候群(SAS)(3) 城内病院での検査と治療
睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来診療担当医表
外来日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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