血管の老化は、血管の壁が分厚く硬くなり血管の中が狭くなる動脈硬化としておもに現れます。
自覚症状のない動脈硬化は、気づかないうちに進行して危険な脳梗塞や心筋梗塞などを引きおこします。

血管アンチエイジングで動脈をしなやかに保つことで、危険な脳梗塞や心筋梗塞につながる動脈硬化を防げば、健康寿命を伸ばすことにつながります。

健康寿命とは、自分で自立して健康的な生活ができること、からだも心も元気に介護保険も必要ないくらい健康なこと。
健康寿命を伸ばすためにも、本記事で血管アンチエイジングについて学びましょう。

血管の老化とは動脈硬化のこと

血管の老化はおもに動脈硬化として現れます。
動脈硬化とは、糖尿病・高血圧などの生活習慣病や喫煙などの要因で血管が弾力性を失い、さまざまな物質が沈着して狭くなった動脈内の血流が悪くなる状態のこと。

健康な血管と早期動脈硬化と進行した動脈硬化のイラスト

実は30代から始まるといわれている動脈硬化は、老化現象なのである程度は避けられません。しかし、その進行速度には個人差があり要因を多く持っている人ほど動脈硬化が早く進行します。

さらに動脈硬化は、自覚症状がないために気づかないうちに進行して寝たきりや要介護につながる脳梗塞や心筋梗塞などを引きおこし、健康寿命を縮めることになります。

動脈硬化を進行させないために、つまり血管アンチエイジングには2つの大切なことがあります。

  • 血管年齢検査を受けて自分の血管の状態を正確に把握すること。
  • なるべく早い段階で生活習慣改善や治療することで、少しでも動脈硬化が進まないようにすること。

(関連リンク)
動脈硬化(1)なぜ起きるのか? どのような病気を引き起こすのか?
動脈硬化(2)アテローム硬化のメカニズム

血管年齢検査とは?

血管アンチエイジングに大切なことの1つ目は、血管年齢検査を受けて自分の血管の状態を正確に把握することです。
検査で自分の血管年齢を把握したうえで、医師による適切な薬物療法や生活習慣指導を受ければより効率的です。

城内病院では血圧脈波検査と頸動脈エコー検査であなたの血管年齢を計測します。実年齢と血管年齢を比べると血管の老化状態がわかります。

血圧脈波検査

血管の機能(硬さと狭窄)を測る精密検査。
血管を流れる血液の脈動の速さや四肢の血圧を測り、血管の硬さと狭窄(動脈硬化の程度)を調べる。

頸動脈エコー検査

首の動脈を超音波検査で観察して、全身の動脈硬化の程度を推測できる検査。
破れやすいプラークの存在や状態を判断できる。脳や心臓の動脈硬化の状態も推測できる。

(関連リンク)
動脈硬化(3)城内病院での検査と診断

城内病院の血管アンチエイジング対策とは?

医者のイラスト血管アンチエイジングに大切なことの2つ目は、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞を起こさないために、「血管をしなやかで若々しく保たせるかということ」を主眼においた生活習慣改善です。
生活習慣改善は検査で糖尿病・高血圧などの生活習慣病などの病気が判明した方はもちろん、現時点では病気にまでは至らない未病の方も対象です。

問診で、患者様の生活状況(食生活、運動習慣、睡眠、ストレス)、喫煙・過剰なアルコール摂取の有無を確認して、動脈硬化=血管を老化させる個別の要因に対してのアンチエイジング対策を指導します。

城内病院での血管アンチエイジング対策は、主に食事療法、運動療法、薬物療法(サプリメントも含む)です。ほかには、禁煙、ストレスの解消、良質な睡眠をとるための指導、気持ちを前向きに持つための指導などがあります。

動脈硬化(4)城内病院での治療にて具体的な血管アンチエイジング対策を紹介しています。どうぞご参照してください。

健康寿命を伸ばすためには血管アンチエイジング対策を!

動脈硬化=血管の老化による生活習慣病は、寝たきりや要介護につながる脳梗塞や心筋梗塞などを引きおこす危険な病気です。もちろん寝たきりや要介護になれば、健康寿命は縮まることになります。

超高齢化社会を迎えた現代日本で、個人にとっても社会にとっても健康寿命を延ばすことは重要な課題です。
城内病院循環器科は、動脈硬化を予防して健康寿命を伸ばすために、あなたの血管をしなやかで若々しく保たせることが可能な血管アンチエイジング対策を指導させていただきます。

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