運動前後のストレッチの方法を間違えると、正しい効果を得られず、パフォーマンスの低下を招き、さらにはケガの防止にも役立ちません。逆に、ストレッチを正しい方法で行うことで、理想に近いパフォーマンスを得ることができ、ケガの防止にもなります。

ストレッチには、動的と静的があり、それぞれの方法で効果も違います。今回は、代表的な動的ストレッチと静的ストレッチを紹介します。

動的ストレッチ

動的ストレッチは、運動前に行ないます。ウォーミングアップが目的です。なるべく反動を使わず肩を回したり足首を回すダイナミックストレッチとラジオ体操のように反動をつけて行うバリスティックストレッチがあります。

ダイナミックストレッチ

ダイナミックストレッチは、関節をいろいろな方向に動かすことで、筋肉の伸張性が増すため、関節の可動域を広げる効果があります。

以下はダイナミックストレッチの注意点です。

  • からだが温まった状態で行いましょう。
  • 過度に反動をつけない。
  • 無理をして痛いところまで伸ばさない。

代表的なダイナミックストレッチを紹介します

バリスティックストレッチ

バリスティックストレッチは、ラジオ体操のように反動をつけて行います。反動をつけて筋肉を大きく動かし伸ばすことで、関節の可動域を広げる効果があります。可動域を目一杯に広げた状態や筋肉が硬い状態で極端な反動を使うことは、筋肉を傷める可能性があります。注意しましょう。

静的ストレッチ

静的ストレッチは、運動後に行ないます。クールダウン、つまり、身体の疲労回復と筋肉の緊張を和らげることが目的です。スタティックストレッチとは、静的ストレッチのことです。

スタティックストレッチ

スタティックストレッチは、反動を使わず、脱力して行います。目的の筋肉を15~30秒ほど伸ばします。スタティックストレッチを行うと、筋肉が緩むことによって関節の可動域が広がります。

以下はスタティックストレッチの注意点です。

  • 反動を使わない。
  • 脱力する。
  • 呼吸を止めない。
  • 無理をして痛いところまで伸ばさない。

代表的なスタティックストレッチを紹介します