資料を持つお医者さんのイラスト変形性腰椎症とは、加齢による老化現象で腰椎が変性して腰痛がおこる病気です。60代以上の高齢者の患者様が多いのが特徴です。

今回は、変形性腰椎症の概説と城内病院での2段階の治療について解説します。

変形腰椎症の原因と病態

変形性腰椎症の原因は、加齢による老化現象です。
加齢による変性で、椎間板が薄くなったり椎間関節の軟骨がすり減ると、上下の椎骨同士が当たるようになり慢性の腰痛が生じるようになります。

さらに、この不安定さを補おうと椎骨から骨棘(こっきょく:骨のとげ)が形成されます。しかし、この骨棘自体も周囲の神経を圧迫して、腰痛の症状が現れます。

椎骨に挟まれる椎間板のイラスト

80代以上の方に多いケースで、上下の椎骨にできた骨棘がくっつくことがあります。そうすると、固定されて動かなくなり痛みがなくなることがあります。

放っておいて症状が進行すると、神経根を圧迫して下肢症状のしびれや痛みが生じたり、骨棘の変形や肥厚によって脊柱管が圧迫され、腰部脊柱管狭窄症へと移行することがあります。

(関連リンク)
腰部脊柱管狭窄症

変形性腰椎症になりやすい方と症状

腰痛で腰に手を当てる高齢者のイラスト加齢による老化現象が原因のため、なりやすい方は60代以上の高齢者です。人によっては、腰椎や椎間板に変性があっても痛みが出ないこともあります。
加齢による変性は自然現象なので、痛みがなければ特に問題はないといわれています。

主な症状は慢性的な腰痛で、急性腰痛症=ぎっくり腰の症状との違いは、12週間以上腰痛が持続し、繰り返し腰痛が起こることです。変性や痛みにより腰部の可動域制限も生じます。

城内病院の変形性腰椎症の検査と治療

骨の変形を確認するためレントゲン(X線)検査を行います。治療は2段階で行います。

変形性腰椎症の第1段階の治療

  • 内服薬:消炎鎮痛剤や筋弛緩薬で患部の痛みと炎症を軽減する。
  • 物理療法:電気治療室で行う温熱療法。仰向けの状態で腰部を引っぱる腰椎牽引療法。
  • 運動療法:腰痛改善と予防を目的に行う腰痛体操など。

変形性腰椎症の第2段階の治療

第1段階の治療で改善しない頑固な腰痛が持続する場合、第1段階の治療を継続しつつ、トリガーポイント注射(筋肉注射)を追加します。
トリガーポイントとは、痛みやこりがもっとも強い部分のことです。腰痛のトリガーポイントに局所麻酔を注射すると、筋肉の血流が改善し痛みの軽減が期待できます。