私たちが健康に過ごすのに必要なビタミン。食べ物から摂取するだけではなく自分たちの体内でも作ることができるビタミンがあります。

その中でも、ビタミンDは食べ物から摂取できるだけでなく、日光に当たることでもヒトの皮膚から作ることができるビタミンです。今回はそんなビタミンDについて紹介します。

丈夫な骨を作る手助けをするビタミンD

食卓を囲む子供のイラスト ビタミンDの働きはカルシウムやリンの吸収を促進し、丈夫な骨を作る手助けをすることです。
一般に骨密度は20歳をピークに減少すると言われています。丈夫な骨を作るためにも、しっかりとビタミンDをとっていきましょう。

特に妊婦さんや授乳中の方、子どもなどは積極的にビタミンDをとったほうが良いとされています。

ビタミンDを多く含む食材とは?

しらすのイラスト ビタミンDを多く含む食品として、鮭やサンマ、しらすなどが挙げられます。
また、干し椎茸やキクラゲも日光に当てて作られるので生のものと比べてビタミンDを多く含みます。

普段の和え物などにちょい足しするのも1つの調理方法です。


干し椎茸の戻し方
水で戻した干し椎茸は4倍ほどの量になります。
戻し汁は吸い物や、煮物などに使うとよりおいしくできます。

  1. さっと水洗いします。
  2. 干し椎茸がつかる程度の水に5~6時間ひたします。(冬菇という厚めの干し椎茸の時は1晩ひたします。)

ビタミンD欠乏症・過剰症について

ビタミンDが欠乏すると、骨粗しょう症や骨軟化症になりやすくなるだけではなく、歯も弱くなります。
通常の生活では摂りすぎることはありませんが、サプリメントの過剰摂取などで吐き気や下痢、さらには腎臓や肝臓の病気を招くこともあり得ます。

文責:管理栄養士 髙木麻衣