ペットボトルの水を飲む高齢者のイラストそろそろ梅雨も明け夏本番。
夏は汗をたくさんかくので脱水や熱中症に注意が必要です。特にコロナ禍ではマスクを着用しているため口渇感を感じ難くなっています。

さらに高齢者は喉の渇きに気づきにくいため、知らず知らずのうちに脱水が進んでしまい熱中症になるリスクが高まってしまいます。

1日に必要な水分量は体重1㎏あたり30~40㎖と言われています。体重50㎏の人であれば1500~2000㎖です。
ただ人によって活動量や食事量などが異なりますので、大体の目安としていただき、状況に応じて水分を摂るようにしましょう。

上手に水分補給する3つのポイント

ポイント① ~こまめに少量ずつ~
1度に大量に飲んでも吸収されないため、1回200㎖程度を1日数回に分けて飲みましょう。
例えば、起床時・食事の時・トイレの後・お風呂の前後・寝る前などと決めておくといいでしょう。
「喉が渇いたな」と思う前に飲むことが大切です。

ポイント② ~水かノンカフェインのお茶で~
コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があり、尿量も増えてしまうため注意が必要です。
緑茶にもカフェインが含まれています。とくに玉露には多く含まれています。アルコールも同じように利尿作用があります。
水分補給には水かノンカフェインのお茶で。

ポイント③ ~経口補水液、清涼飲料水に注意~
脱水予防には経口補水液と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ペットボトル1本あたり角砂糖2個分の砂糖と1.4gの塩分が含まれています(商品により異なります)。
「脱水の症状がある」「スポーツや外での作業で汗をたくさんかいた」などのケースでは飲んだほうがいい時もありますが、常飲してしまうと塩分や糖分の過剰摂取につながります。
スポーツ飲料などの清涼飲料水も同様に糖分が多く含まれています。
特に糖尿病や心臓病、腎臓病など疾患をお持ちの方が飲用される場合は主治医へご相談ください。