これからの時期、インフルエンザの流行に備えることが必要です。病原菌やウィルスの感染を予防するには、免疫力を高めるのが一番です。その免疫力アップに良いと評判なのが乳酸菌と言われています。
どうして乳酸菌は免疫力を高めるのかご存知ですか? 今回は乳酸菌の効果や免疫力アップに役立つレシピについて紹介します。
腸内環境を高める乳酸菌
腸内にはいろいろな細菌が存在します。その中の善玉菌は消化吸収を助け、腸のはたらきを活性化させるなど体に良い影響を及ぼします。この善玉菌を増やして腸内環境を良くすることが、免疫力を高めるポイントになります。
善玉菌の代表といえるのが乳酸菌です。乳酸菌をたくさん摂ることが、免疫力アップの秘訣になるわけです。
免疫細胞を活性化する乳酸菌
乳酸菌は免疫細胞を活性化させる働きもあります。乳酸菌を摂取するとインフルエンザにかかる率が低くなり、さらにワクチンの効果を高める効果があることも確認されています。
腸は体の器官の中で最大の免疫器官です。腸を元気に保つことが、免疫力を高めて病原菌やウィルスに感染しにくい体を作るコツです。
乳酸菌が多く含まれている食品は?
乳酸菌は、ヨーグルトをはじめ、味噌や醤油、ぬか漬け、チーズ、納豆などの発酵食品に含まれています。
例えば、ヨーグルトだと100~120g程度を数日間~10日間摂り続けると、腸内環境がより良好に保たれます。毎日食べるのを止めてしまうと、徐々に元の状態に戻ってしまうため、毎日少しずつでも継続して食べる習慣をつけましょう。
乳酸菌には色々な種類があり、以下のように菌によってそれぞれ健康に対する効果があります。商品に乳酸菌の名前が載っているので、ご確認ください。
コレステロール値を下げる乳酸菌
腸内でコレステロールを分解して、コレステロール値の上昇を抑える作用がある。
- ビフィズス菌
- ラクトバチルス・アシドフィルス
胃痛に効果がある乳酸菌
胃がんや胃潰瘍の原因になるピロリ菌の増殖を抑える作用がある。
- LG21
- LC1乳酸菌
強い整腸作用がある乳酸菌
整腸作用があるため、頑固な便秘やそれによる肌荒れに対して効果がある。
- ガゼリ菌SP株
- L・ロイテリ
乳酸菌を上手に摂れるレシピを紹介します
かぼちゃとアボカドのヨーグルトサラダ
〈材料〉2人分
- かぼちゃ 120g
- アボカド 1個
- ベーコン 2枚
- ヨーグルト 大さじ3
- 塩 小さじ1/3
- ブラックペッパー 適量
- かぼちゃは1.5㎝角に切り、電子レンジで蒸しておく。アボカドも同じ大きさに切る。
- ベーコンは1㎝幅に切り、炒めておく。
- ヨーグルト、塩、ブラックペッパーを入れ混ぜ、①と②を入れて和える。
トマトとクリームチーズのサラダ
〈材料〉2人分
- クリームチーズ 30g
- トマト 1個
- オリーブオイル、塩、こしょう 各適量
- トマトは8等分して、横半分に切る。クリームチーズは7㎝角に切る。
- オリーブオイル、塩、こしょうを入れ混ぜ、①と和える。
文責 管理栄養士 野田杏菜