「冷え症を治したくても、どの病院を尋ねれば良いか分からない」、「病院で冷え症がつらいと訴えても、あまり相手にしてもらえなかった」、このような経験はございませんか。

西洋医学では冷え症を病気として捉えないため、実際の医療現場では患者様が冷え症を訴えても病気として扱わないことがあるようです。
また、病院に行かなくても冷え症で困っている患者様はたくさんいらっしゃいます。

城内病院では、冷え症のさまざまな症状を改善するために、同時に患者様の「冷えてつらい」という不快感を取り除くために、生活指導や漢方療法を用いて多角的・総合的に冷え症を治療します。

(関連リンク)
冷え症の原因を取り除くための生活指導
冷え症を改善するための漢方療法・漢方薬
温まる食べ物を積極的に摂って冷え性を防ぎましょう

冷え症とは? 原因 なりやすい方 症状

寒さに震えているのイラスト 冷え症とは手足などの末端まで血流が行き届かず、手先足先、からだの一部または全体が冷えている状態で冷えを強く感じる症状のこと。女性に多いのが特徴です。

冷え症の原因

冷え症のおもな原因は、手足などの末端まで血流が行き届かない循環不全。血流の循環不全になる要因はさまざまあります。
また、筋肉量が少ないためにおこる熱量不足もひとつの要因です。

  • 寒い環境
    冬の屋外、冷房の効きすぎる部屋など。寒いと防御的に体の中心部の体温を維持するため、末端の血流が滞り手足が冷える。
  • 筋肉量の不足
    筋肉のおもな役割は血液を全身へ送ることと熱を生み出すこと。筋肉量が少ないと血液を全身へ送ることができずに循環不全となる。
    筋肉量が少ないと熱を生み出すことができないために熱量不足となる。よって筋肉量の少ない女性に冷え症が多い。
  • 女性ホルモンバランスの乱れ
    月経・出産・閉経などに伴って女性ホルモンのバランスが乱れると血流の循環不全がおこるため。
  • 生活習慣
    食事の取り方、服装、入浴法、運動不足、喫煙習慣、ダイエットなどが原因で冷え症がおこる。
  • ストレス
    ストレスで緊張状態が持続すると、血管が収縮して循環不全となり手足が冷える。

冷え症になりやすい方

圧倒的に女性が多く、その理由は運動不足による筋肉量の少なさ、女性ホルモンバランスの乱れ、ダイエット、油っぽいものやジャンクフードなどの過食。このような生活習慣が冷え症を招きやすいからです。
さらに高齢者になると、若いときに比べ筋肉量と毛細血管数が減少するため、冷え症になりやすいです。

男性にも冷え症はあります。男性の場合はストレスが原因のことが多いようです。

冷え症の症状

寒さに震えている足先のイラスト 手先足先に症状が現れやすく、ひとによってはからだ全体または一部だけに現れることもあります。
おもな症状は手先や足先の冷えや痛みやしびれ、他にはしもやけ、あかぎれ、腹痛、便秘、腰痛、肩こり、睡眠障害など。

精神的な不快感を覚えることも問題です。いろいろな不調につながることがあります。精神的な不快感により気持ちがうつ状態になることも。

城内病院の冷え症の診断と治療

冷え症は病気とみなされずに、治療せぬまま見逃されていることが多い病気です。
しかし、冷え症を治せば身体や精神の不快・不調がなくなり、QOLの改善(快適な生活や能率の良い仕事など)が可能になります。

西洋医学と東洋医学を用いて、総合的に冷え症を診断・治療する

城内病院には総合内科専門医と漢方専門医の資格を合わせ持つ医師がいます。ですから、西洋医学と東洋医学(漢方療法)をクロスオーバーさせて、多角的・総合的に冷え症を診断・治療することが可能です。

診断では、西洋医学と東洋医学の両方の視点から原因を特定して、患者様にとって一番効果的な治療法を選択します。

治療では、患者様の冷え症の原因に応じて、おもに2つの治療法をオーダーメイドに組み合わせます。

  • 冷え症の原因を取り除くための生活指導(食事の取り方、衣服の工夫、入浴法など)。(2の記事にリンク)
  • 冷え症を改善するための漢方療法。患者様の体質に合った漢方薬の処方。(3の記事にリンク)

冷え症と症状が似ている危険な病気と区別する

診断では、冷え症と症状が似ている危険な病気の可能性を除外する必要があります。これらは見逃してはならない病気です。

  • 下肢の閉塞性動脈硬化症:足の血管の動脈硬化により、血管が狭くなったり詰まったりする病気。
  • 橋本氏病:甲状腺に慢性の炎症がおきている病気、慢性甲状腺炎。
  • バージャー病:四肢の主幹動脈に閉塞性の血管全層炎をきたす病気。喫煙による血管収縮が要因と考えられている。