2024年4月に城内病院リハビリテーション部に新入社員を迎えました。 本記事は、2名の理学療法士が、入社前の不安や心配、実際に入社して感じたこと、これからの抱負を手記に綴りました。

理学療法士や作業療法士を目指す専門学校生や高校生の参考になれば幸いです。

理学療法士 新入社員 長野祐樹(仮名)の場合

リハビリテーションのイラスト1 入職前は理学療法士として今まで学習してきた技術や知識に対して多くの不安がありました。
患者様一人一人に適切な治療の提供を行い、患者様の状態が回復し満足できるリハビリが出来るのか、自分が今まで学習してきたことを活かせるか不安でした。

また、理学療法士の先輩方や他の医療従事者の方とコミュニケーションをとり、連携を上手くやっていくことが出来るのか、患者様の情報を上手く聞き出すことができるのか、たくさん不安や心配がありましたが、今まで理学療法士になる為に努力してきた分、少し楽しみもありました。

理学療法士としての学ぶべきことの多さと働くことの喜び

学生時代に臨床実習に参加していた時は担当の先生方と一緒にリハビリを行っていたため安心感がありましたが、現在は一人でリハビリを行っています。改めて責任感の重さを感じています。
また、患者様の情報を聞き出すことや他職種への情報共有の大切さも大いに感じています。
リハビリのプログラムの考え方や技法など、まだまだ学ぶことがたくさんあると感じました。しかし先輩方にやさしく丁寧に指導してもらい、たくさんの事を学ばせてもらっています。

例えば、以前担当した患者様で歩行状態に問題がある方がいました。
自分なりにどこに問題があるのかを考え、その問題に対してリハビリを行いましたが、治療効果が得られませんでした。
その時先輩から問題点やその問題点に対してどういうリハビリを行えばいいかをアドバイスを頂き、リハビリに取り入れてみると患者様の症状が良くなりました。

他にもリハビリ後に技法などたくさん教えて頂いています。まだまだ知識が足りずリハビリ計画書やプログラムの立て方に苦労しています。
大変なこともたくさんありますが患者様からお礼を言われた時や患者様の状態が回復し良くなっていく姿を見ていると、とても嬉しく感じ、理学療法士になれてよかったと思っています。

患者様と二人三脚のリハビリで満足して頂ける理学療法士になりたい

私が理学療法士を目指した理由は、高校時代に部活動でケガをして手術をしたことがきっかけでした。
競技に復帰できるか不安でしたが、担当をしてくれた理学療法士の方から一生懸命リハビリをして頂き、無事競技に復帰することが出来ました。
私も患者様と二人三脚で頑張れる理学療法士を目指そうと思いました。

入社して約5カ月経ちましたが知識不足で分からないことや戸惑うことも多々あります。分からないことはまず先に自分で調べて、それでも分からないときは先輩に質問をしたりして、専門知識を増やしていきたいと思います。

また、患者様に合ったリハビリ計画を考え、最適な治療をしていきたいと思います。また先輩方、他の医療従事者の方々、患者様とのコミュニケーションを大事にして信頼関係を築いていけるように頑張りたいと思います。
そして患者様と二人三脚で満足して頂けるようなリハビリを行う理学療法士になりたいと思っています。これからたくさん分からない事が増えてくると思いますが、向上心や責任感を持って精進していきたいと思います。

理学療法士 新入社員 真田裕翔(仮名)の場合

リハビリテーションのイラスト2 私は以前、デイサービスにて集団体操やベッド上での起居動作訓練、計画書作成などの業務を行っていましたが、病院勤務は初めてだという事もあり不安と緊張が大きかったです。

デイサービスで得た経験を病院で生かすことができるのか? 今の経験や技術で患者様に対して満足してもらえるようなリハビリを行えるのか? という事を思っていました。

実際に現場で働いて感じた患者様に向き合う難しさと成果

入職して最初の頃は、緊張して患者様やスタッフとのコミュニケーションがうまくとれていませんでした。
1週間~2週間ほど経ったころに慣れてきたこともあり、少しずつスタッフの方々や患者様とコミュニケーションをとれるようになってきたと思います。

実際の現場では痛みが強い方やリハビリに消極的な方、認知症が進みこちらの指示が通らない方など様々な患者様がいらっしゃいました。
そういった際に、リハビリの先輩方に難しい言葉を使わず分かりやすい言葉で説明する事や痛みの有無を確認し状態に合わせて理張りの内容を変えていくことを教えていただきました。

前職での利用者様の事を思い浮かべ患者様に接することで、今では苦手意識があった患者様にもしっかり向き合えるようになったと思います。
入職して1カ月程経ちましたが、分からないことが多々あるので、自分で積極的に行動しそれでも理解ができないときには、先輩方のお力添えをいただき前向きに変わっていければと思っています。

知識や技術を吸収して成長し、患者様に寄り添い頼ってもらえる理学療法士に

私が理学療法士になりたいと思ったきっかけとして祖母が交通事故にあった際にリハビリの先生方が 治療されているところに感銘を受け理学療法士を目指しました。
実際に理学療法士になり、患者様との関わり方や他職種との連携の大切さを学びました。高齢者に携わる施設に勤めたいこともあり、城内病院に入職しました。

少ないリハ職の中で出来る限りのリハビリを出来ることは楽しかったのですが、デイサービスでできるリハビリは限られてくるので、病院での勤務を選びました。

前職とは、全く違う勤務体制で戸惑うことも多々ありますが、城内病院で得た知識や技術を吸収していき理学療法士として成長していければと思っています。
これからさらに成長し、患者様に寄り添い頼ってもらえるような理学療法士になれるよう頑張っていきたいと思います。