皆さんは“腸活”という言葉を聞いたことはありますか?
実際に腸活とは何なのか具体的には何をするのか、今回は私たち管理栄養士と一緒に腸活について学んでいきましょう。

腸活とは腸内環境をより良い状態にすること

腸活とは腸内環境をより良い状態にすることです。
良い腸内環境とは、善玉菌が働いて腸内の細菌のバランスが程よく保たれている状態を指します。そのおかげで病気にもかかりにくく、健康に過ごすことができます。

  • 善玉菌:腸が元気になる有機酸を作り、排便や水分吸収を促進。
  • 悪玉菌:老廃物を作り、肌荒れや肥満の原因になる。
  • 日和見菌:腸内環境がいいときは善玉菌の働きを助け、逆に腸内環境が悪いときは悪玉菌の力になる。
良い腸内環境のイラスト
良い腸内環境には善玉菌がいっぱい!
毎日元気に過ごしているよ。
悪い腸内環境のイラスト
悪い腸内環境には悪玉菌がいっぱい!

腸活のメリットとは?

腸活のメリットは大きく以下の4つに分けられます。

  • 免疫力Up
  • 質の良い睡眠の確保
  • 老化予防
  • 肥満予防

食事で腸活! 4つのポイント

では、腸活を行うにあたって具体的に何をしたらいいのでしょうか。食事面でのポイントを大きく3つ紹介します。

①栄養バランスの良い食事を心がける
主食や主菜・副菜のバランスといった各栄養素がとれているかも重要です。

②規則正しく食事をする習慣をつけましょう
食事時間はどうでしょうか?間食のしすぎには注意しましょう。毎日3食とれていますか?同じ時間帯に規則正しく食事をする習慣をつけましょう。

③発酵食品やオリゴ糖、食物繊維を多く含んだ食品をとる
生きた善玉菌を含む食品として“プロバイオティクス”というものがあります。乳酸菌やビフィズス菌といった発酵食品に多く含まれています。
また、善玉菌を増やしてくれる食品として“プレバイオティクス”といったものがあります。食物繊維やオリゴ糖に含まれています。 これらの食品は腸内環境を整えてくれる作用があります。日々の食事に上手く取り込んでみましょう。

栄養素 多く含まれる食品
プロバイオティクス 乳酸菌 納豆
ヨーグルト
チーズなど
ビフィズス菌 キムチ
味噌
漬物など
プレバイオティクス 食物繊維 大豆
玉ねぎ
バナナなど
オリゴ糖 大豆
玉ねぎ
バナナなど

④無理なく継続できるように工夫しましょう
3日坊主ではせっかくの腸活も効果はあらわれません。まずは自分にできそうなものを見つけてコツコツと続けることが重要です。

具材を工夫して腸内環境を整えよう

では最後に具体的にどういった料理が好ましいのかを考えていきましょう。
例えばみそ汁ですが、具材を工夫するだけでも腸内環境を整えてくれる好ましいものとなります。

  • 味噌:ビフィズス菌
  • ワカメ:食物繊維
  • しめじ:食物繊維
  • たまねぎ:オリゴ糖

文責:管理栄養士 向(髙木)