国民健康栄養調査とは健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的としています。
調査項目は、身長、体重、腹囲、血圧、血液検査、歩数、問診(服薬状況、運動)などの身体状況や、食品摂取量、食事状況(欠食、外食等)や 生活習慣調査として、身体活動・運動、休養(睡眠)、飲酒、喫煙、歯の健康等に関する生活習慣全般について行われています。
今回は、平成28年に実施された結果を少し紹介していきます。
野菜摂取量について
厚生労働省は1日の野菜摂取量の目標量を350g以上と定めています。
みそ汁の具をもう少し増やす、あえ物などの小鉢料理をもう一品増やすなどして野菜の摂取を心がけてみましょう。
全国平均 | 佐賀県内での平均 | ||
---|---|---|---|
野菜摂取量の平均値(g/日) | 男性 | 284 | 289 |
女性 | 270 | 252 |
野菜を食べることでのメリット
食事の際は野菜から食べるように心がけてみましょう。
- 野菜にはビタミンが豊富に含まれています。ビタミンには肌荒れ改善、 風邪予防など嬉しい効果がいっぱいです!
- 食物繊維に富んでいます。食物繊維を最初に食べることで、 血糖値が緩やかに上昇します。
野菜をたくさん食べるポイント
- 加熱しましょう:
キャベツやレタスなどの葉物の野菜は加熱することで体積が減り、多くの量を食べることができます。生野菜のサラダも美味しいですが、野菜をたくさん食べたいのなら加熱して食べることをお勧めします。 - 作り置きしておくと便利です:
手間のかかる煮物は時間が有るときに作っておき、冷凍保存しておきましょう。 - 外食時には、定食を選びましょう:
外食では時に意識しておかないと野菜不足になりがちです。
丼や麺類などの1品料理よりも野菜料理の付いた定食メニューを選びましょう。また、付け合せの野菜も残さず食べるようにしましょう。
簡単・美味しい作りおきできるおかず紹介
金平ごぼう (1人分)
- 千切りごぼう30g
- にんじん5g
- 濃口醤油2g
- 薄口醤油1g
- 砂糖2g
- なたね油1g
- ゴマ1g
作り方
- フライパンに油を引き、ごぼう・にんじんを炒める
- 野菜に火が通り、軟らかくなったら砂糖、濃口醤油、薄口醤油の順に調味料を加えて味付けをする。
- 皿に盛り、上からゴマをふりかけて完成です。
※ ごぼうではなく代わりにモヤシやジャガイモ、大根などの食材でも美味しいです。
食塩摂取量について
1日の食塩摂取量は男性で8g、女性で7gとされています。高血圧の方は6g/日未満とされています。
全国平均 | 佐賀県内での平均 | ||
---|---|---|---|
食塩摂取量の平均値(g/日) | 男性 | 10.8 | 10.6 |
女性 | 9.2 | 8.7 |
減塩のポイント1:酸味や香味を利用する
和え物などにはワサビやからしなどを使い、味にアクセントをつけるのもいいでしょう。今が旬なゆずなどもいいですね。城内病院でのお食事にもこのような工夫がされています。
「焼き魚にレモンをかけると風味が増し、より美味しく感じますよ。」
減塩のポイント2:汁物などの汁は残す
もったいない、と感じる方もいるかもしれませんが、この汁にこそ塩分はたくさん含まれています。体のことを思うのなら、思い切って残す勇気も大事です。
「例えば、みそ汁の汁を残すだけでもおよそ0.5gの減塩になります。」