医療機器
オープン型MRI装置
磁気を使って人体内部を撮影するため放射線被曝がなく安全な検査です。症状がない初期の脳梗塞や脳動脈瘤などが診断でき、病気の早期発見・予防に役立ちます。病変の質的診断や微小な病変部の発見に有効です。レントゲン写真ではわかりづらい神経や筋肉(靭帯損傷や断裂等)の診断ができます。
城内病院では従来のMRI装置と比べ内径が広く横が開いた構造(オープン型)になっているため、閉所恐怖症の方や小児・高齢者の方も安心して検査が受けられます。また従来のMRI装置と比べ撮影時に発生する音が小さくなっています。検査する側にとっても患者様がいつも見えるため安心して行えます。
全身撮影用ヘリカルCT装置
このCT装置は瞬時に細かく16断面(スライス)が同時に撮影でき、検査時間の大幅な短縮が可能となりました。立体解析ワークステーションを連携させて、頭部、胸部、腹部、骨格等全身の断層図(輪切り)や立体像(3D)の鮮明な画像が得られ、質の高い画像診断を提供しています。
デジタル一般撮影装置
被写体を透過したエックス線を特殊な物質を塗布したプレートで受け取り、デジタル信号に変換し画像を得る装置です。従来のフィルム法よりも画像処理能力が高く、病変解析機能も向上しています。
デジタルX線テレビ装置
レントゲン写真を用いた動画像が観察可能です。動画を見ながら目的部位のレントゲン写真を撮影いたします。バリウムを移動、バリウムの病変部への付着を観察しながら食道・胃・大腸を撮影。整形外科領域では四肢骨折・肩関節脱臼等の徒手整復、脊椎造影検査(ミエログラフィー)、神経根ブロック等に用います。今日の医療には欠かせない重要な検査です。
移動型外科用Cアーム装置
おもに骨折の手術で、骨折面の整復や術中での手技の補助に用いられる移動型X線透視装置です。この装置は、手術室における頻繁な装置移動や細かな透視操作が必要となります。そのためコンパクトで軽量な装置になっており、特に機動性に優れているのが特徴です。
城内病院手術室では、100万画素CCDカメラを搭載した最新鋭の装置を導入し、より精密でシャープな画像を観察しながら、安全で正確な手術を行うことができます。
また断続的にX線を照射する「パルス透視」を標準搭載し、高画質を保ちながら効率よく患者様の被ばく低減が可能となっています。
画像管理(PACS)システム
病院内で撮影されたX線写真やCT、MR、エコー、内視鏡などの画像を一括管理しています。
外来診察室や各病棟、手術室等に配置された画像モニターで、必要なときに呼び出すことができます。
超音波診断装置
心臓超音波検査(心エコー)とは、人の耳には聞こえないほどの高周波数の超音波を心臓に発信して、返ってくるエコー(反射波)を受診し、心臓の様子を画像に映し出して診断する検査です。超音波は、臓器や組織にあたると、歪が生じるので、心臓からエコーを受信して画像に映し出し心臓の動きを観察します。レントゲン写真撮影やRI検査のように放射線による被曝の心配がありませんので、妊婦や乳幼児でも安心して受けることができます。
また整形外科領域では、レントゲン写真、CT、MRIを駆使することで、ほとんどの疾患の診断が可能な域に達してきています。しかし高周波深触子の出現、画像処理技術の飛躍的な向上によりMRIと同等もしくはそれ以上の高分解能の画像が簡単に得られるようになりました。現在、整形外科領域で超音波検査が急速に普及している背景には、単に分解能が向上したことばかりでなく、場所や時間の制約を受けず、リアルタイムに動的観察ができること、病態に直接関連する局所の炎症や、組織修復に伴う血流情報が得られるようになり、新しい画像評価法として着目されてきています。
電子内視鏡診断装置
城内病院では病変の早期発見に威力を発揮する、高画質タイプの電子内視鏡で消化器検査を行っています。電子内視鏡とは、スコープの先端部に超小型CCDカメラ を搭載し、胃や腸内の様子を画面に映し出す最先端の医療用器具です。鮮明な画像で正確な診断が行えますので、安心して内視鏡検査をお受け下さい。食道・胃・十二指腸及び大腸を検査します。
検査は5~10分で終了します。検査時には、鎮静剤の使用も可能です。痛み等にご不安な方はお気軽にご相談下さい。従来のような患者様に「頑張ってもらう検査」ではなく、「苦しくない検査」をスタッフ一同、心がけています。
手術用顕微鏡装置
人間の視力には限界がありますので、小さなものを見るときは虫眼鏡を用います。私達が手術を行なう場合も、肉眼で見難いときには手術用顕微鏡装置を用いています。これを鏡視下手術、顕微外科、英語ではマイクロサージャリーmicrosurgeryと言います。手術用顕微鏡は、精密さが要求されるマイクロサージェリーの現場で、優れた光学性能でシャープなフォーカスを提供します。城内病院では脊椎疾患や手外科疾患など、ニーズに合わせて組み合わせきめ細かく対応します。
超音波骨折治療器
骨折の治療は、折れた骨を元の正しい位置に戻す「整復」と、その位置を保つように金属材料などで止める「固定」が基本であり、整復・固定をした後は身体の細胞が新しく骨を作り直す自然治癒力に任せるのが通常です。後療法というのは周辺の関節運動などが主であり、骨癒合そのものを促進する方法はほとんどありませんでした。
しかし近年、骨折部に微弱な超音波パルスを照射することによって、骨癒合が促進されることがわかりました。科学的に厳密な方法で臨床研究した結果、脛骨(すねの骨)や橈骨(手首の骨)の骨折の治癒期間が約40%も短縮されることがわかりました。超音波骨折治療法は、従来の基本的な骨折治療を行った後で、上乗せとして骨折治癒期間を短縮するために行う医療技術です。
各種検査機器
血液検査
炎症反応や血液疾患の指標となる血液一般・血液像・C反応性たん白(CRP)等を検査します。
また、糖尿病の診断・コントロールの指標となるHbA1cも検査します。
尿便検査
腎・尿路・消化管疾患のスクリーニングを行います。
生理検査
心電図・ホルター(24時間)心電図・エルゴメーター負荷心電図・スパイログラフィ(肺機能検査)・24時間血圧計・睡眠ポリグラフィー(睡眠時無呼吸症候群)・ABI検査(血管年齢、動脈硬化などの評価)