2018年度にも国民健康栄養調査についてお伝えしましたが、今回は、2024年に公表された国民健康栄養調査の結果を少し紹介していきます。

野菜の摂取量が減少していることと、食塩摂取量は減少しているが、推奨される基準より多いことが問題のようです。 最後に普段の生活で減塩できるポイントを紹介します。ご参考にしてください。

野菜の摂取量の減少傾向

男女ともに減少傾向にあります。年齢別にみると、男女とも20歳代で最も摂取量が少なかったです。厚生労働省は1日の野菜摂取量の目標量を350g以上と定めています。
以前にも紹介しましたが、冷凍・乾燥野菜などもうまく使い、野菜摂取量を増やしましょう。

野菜摂取量の平均値(g/日)

全体 270.3
男性 277.8
女性 263.9

野菜摂取量の平均値年次推移グラフ 野菜摂取量の平均値グラフ

野菜が摂れない主な理由として、以下のことが挙げられます。

  • 調理時間がない
  • 調理に手間がかかる
  • 野菜は今の量で充分だと思っている
  • 価格が高い
  • 食事のタイミングが不規則
  • 外食や中食の利用が多い

食塩摂取量は減少しているが、推奨される基準より多い

食塩摂取量はこの10年間でみると男女ともに減少していますが、推奨されている1日の食塩摂取量は男性で7.5g、女性で6.5gとされています。高血圧の方は6g/日未満とされています。

食塩摂取量の平均値(g/日)

全体 9.7
男性 10.8
女性 9.2

食塩摂取量の平均値年次推移グラフ

普段の生活で減塩できるポイントを紹介します

減塩商品などの活用

減塩調味料を使うことでおいしさはそのままで、摂取塩分量を減らすことができます。また、調味料だけでなくハムなどの加工品でも減塩を謳っているものがあります

汁を残す

麺料理やお吸い物などの汁物は汁を飲み干すのではなく、残すようにしましょう。また、みそ汁などは具だくさんにすることで器に注ぐ汁を少なくすることができます。

出汁や薬味を取り入れる

出汁を使うことで少ない調味料でも味に深みが出て美味しくしあげることができます。大葉や一味唐辛子を取り入れると味や香りにアクセントができ、メリハリがつきます。

食卓に調味料を置かない

食卓に調味料を置くことでつい手に取って料理にかけてしまう原因となります。

栄養成分表示を確認しよう

「食塩相当量」を確認し、摂取量を把握する癖をつけましょう。

栄養成分表示の見方

出典:厚生労働省HP
文責:管理栄養士 向