本来、頸椎(首の骨)は緩やかに前弯しており、頭の重さを分散して支える役割がありますが、ストレートネックとはその頸椎が真っすぐになっている状態のことを言います。
ストレートネックは現代病の一つでスマホ首とも言われています。
ストレートネックの状態になると筋力が落ちやすい筋肉と緊張しやすい筋肉があります。
首を曲げる筋肉(首の前側にある)が筋力低下を起こしやすい筋肉、首を伸ばす筋肉(首の後ろ側にある)が緊張しやすい筋肉と言われています。この首を伸ばす筋肉が緊張することで肩こりが出現します。
ストレートネックの症状
ストレートネックになると次のような症状が現れます。
- 首こり
- 肩こり
- 頭痛
- 目の疲れ
- めまい
- 手の痺れ
- 逆流性食道炎
- 吐気
- 自律神経症状
- うつ
ストレートネックにならない予防方法
良い姿勢を意識する
画像のような姿勢を意識しましょう。


長時間同じ姿勢をとらない
パソコンやスマホを使う場合は30分以上同じ姿勢をとらないように心がけましょう。
ストレートネックの予防・改善に役立つストレッチとエクササイズ
ストレートネックの予防・改善に役立つストレッチとエクササイズを紹介します。
注意事項:
- 各項目、20秒×3セット行いましょう。
- ストレッチする際は伸ばす筋肉をイメージし、痛みのない範囲で行いましょう。
ストレートネックを予防・改善するストレッチ
ストレッチを行う事で頭を正しい位置に戻し、肩こりなどの症状が改善されます。
目的:緊張しやすい筋肉を伸ばすために行います。
首を前後にストレッチする



首を左右にストレッチする



写真6:基本姿勢 写真7:右手を頭に置いて首を右に倒す 写真8:左手を頭に置いて首を左に倒す
ストレートネックを予防・改善するエクササイズ
首を曲げるための筋肉を働かせるエクササイズ
仰向けで首の後ろに巻いたタオルを置き、その状態で顎を引き首の後ろのタオルを押すようにします。
目的:首を曲げるための筋肉を働かせます。


首の前弯を作るためのエクササイズ
細く折り畳んだタオルの両端を握り、首の後ろにタオルを置く。タオルは前に引き頭は後ろに倒すように動かします。
目的:首の前弯を作るために行います。

